小学生でも分かる「主体的に学習に取り組む態度」

小学生でも分かる「主体的に学習に取り組む態度」

数年前から「主体的に学習に取り組む態度」という学習評価軸が現れました。分かるような、分からないような「主体性」。今回はこの「主体性」について小学生向けに解説します。

はじめに(お母さんお父さん向け)

こんにちは!チタナラです!

数年前から「知識・技能」「思考・判断・ 表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つが学校での学習評価となりました。

その中でも、「主体的に学習に取り組む態度」については、分かるような、分からないような、そんなイメージを持たれる保護者の方が多いのではないでしょうか。

「主体的に学習に取り組む態度」は少し前までは、「関心・意欲・態度」という名前で評価されていた項目です。

「関心・意欲・態度」という言葉だと、どのように頑張れば良いのか不明瞭なため、「主体的に学習に取り組む態度」という名前に変わりました。

小学校では、テストの最後に「主体的に学習に取り組む態度」というアンケートのような欄が追加され、「A」や「B」などで評価がつきます。

テストの点数が高い子どもであっても、この「主体的に学習に取り組む態度」でなかなか良い評価がつかないと悩む子も多いようです(むしろ、テストの点数が高い子の方が苦労している印象があります。)

今回は、評価方法などの細かい話は抜きにして、「主体的に学習に取り組む態度」の評価をあげるためにどうしたら良いのかをお伝えしたいと思います。

ここからは、分かりやすいように、小学生(高学年)に向けてのメッセージ、として書いていきます。

主体的に学習に取り組む態度?

学校のテストで、「主体的に学習に取り組む態度」というアンケートのような箇所があるよね。

「学習内容をふりかえって、くふうしたことを書きなさい。」みたいなところ。

あそこって何書いたら良いか、イマイチわからないよね。「くふうって言われても、ふつうにやってただけだしな…。」こんなふうに思う子も多いんじゃないかな。

今日は、そんなモヤモヤを少しでもなくせたら嬉しいです!

主体性(主体的)とは?

そもそも、「主体的に学習に取り組む態度」の主体的(しゅたいてき)ってなんだろう?

一言でいうと、主体性とか主体的というのは、

「言われたからやる」ではなく、「自分からやろう」という気持ちや行動のことだ!

気持ちは目に見えないから、何かの形で「見える化」しないと相手には伝わらないね。学校の先生は普段のみんなの様子でも主体性を見てるけど、テストの「主体的に学習に取り組む態度」のアンケートでも、それを見ようとしているんだね。

主体性が「ない」例と「ある」例

じゃあ、主体性が「ない」ときと、「ある」とき、どんなふうに変わるんだろう。3つくらい例を挙げてみるね。

・家の手伝い

 -主体性がない例:「やらないとしかられるし、やるか…。」→とりあえず、怒られない程度(ていど)にやる。

 -主体性がある例:「お母さんを少しでも楽にしたい!」→どうしたらもっとよろこんでもらえるか考えてやる!

・学校の宿題

 -主体性がない例:「面倒だけどやるか…。」→テキトーにやる。

 -主体性がある例:「ゲーム感覚でやろっと!」→制限時間をつけるなど、楽しめるくふうをする!

・勉強

 -主体性がない例:「勉強やだなー…。」→言われたことだけやる。

 -主体性がある例:「こう考えたらどうだろう?これはどうなんだどう?」→色々試してやってみる!

どうだろう。主体性のイメージはつかめたかな?

主体性は特別なことじゃなくていい

例で分かるように、主体性というのは何か特別なことをする、というわけではない。人と同じでも良いし、すごいアイディアじゃなくても良いんだ。

お家の手伝いをするときに「ここまでピカピカしたらきっとお母さん驚くだろうな。」こう思えれば、それが主体性だ。

もう一度言うよ、主体性とは「自分からやろう」という気持ちだ。

そうそう、ゲームに対しては、みんな最高に主体性をもっているよね(笑)

主体性は挑戦(ちょうせん)する気持ちだ

主体的であるということは挑戦的であるということでもあると思う。

挑戦は、うまくいくかどうか分からないよね(だから挑戦なんだね)。主体的な行動(こうどう)も、思い通りの結果になるか分からない。

やってみないと、うまくいくかどうか分からない。主体的になると、実は失敗(っぽいもの)も増える。

例えば、児童会に立候補(りっこうほ)するというのは、挑戦的だし、べつに立候補しなくてもいいんだから主体的な行動だよね。立候補しても、落選(らくせん)するかも。逆に立候補しなければ落選することもないよね。

このように、主体的に行動すると失敗(っぽいもの)も増えるけど、主体的に行動したからこそ得られるものも多くある

例えば、僕は小学校のころ、みごとに児童会で落選したけど、「自分はぶっつけ本番には弱いから、何事にもしっかり準備をしないといけない人間なんだ。」ってことに気がつけた。小学生のころはショックで仕方なかったけど、今ではこの経験(けいけん)は僕の財産(ざいさん)だ。

失敗は財産だ。どんどん失敗しよう。

主体性は遊び心だ

児童会に立候補みたいな、ザ・主体性(「ザ・」というのは「まさに」という意味のときに使うよ。英語の”the”だね)みたいなものもあるけど、もっと身近に主体性を発揮(はっき)する場面はたくさんあるよ。

お母さんをよろこばせるとか、勉強を楽しむとか、そういったものも立派な主体性だ。

合言葉(あいことば)は、遊び心。目の前のことをどうやったら楽しめるか、どうやったらうまくできるか。そういったことをいつも考えよう。

主体性を「見える化」しよう

さて、これまで主体性がナニモノかを説明してきたけど、最初に書いたように主体性は気持ちだから「見える化」しないと相手に伝わらないんだ。

だから、主体性を伝えたければ人にアピールしないといけない。がんばってるのに、学校の先生やお母さんにそれが伝わってなかったら、ショックだよね(あ、友達へのアピールはほどほどにね。友達の自慢(じまん)話ってイラっとするときがあるよね!)。

そして、学校のテストなんかでは文章で主体性を伝えなきゃいけない。

そんなときには、

・どんな工夫(くふう)をした?

・それはなんのためにした?

・工夫の結果どうなった?どう思った?次はどうしたい?

この3つの質問に答えるように文章をつくってみよう(文の順番は自由だよ)!

例えば、お手伝いであれば、

「お母さんを驚かすために、お風呂掃除でタイルまでピカピカにした。お母さんはとてもよろこんでくれたので、次は庭をきれいにしたい。」とかね!

何度も書いていく中でだんだん上手になっていくからね。うまく書けなくたっていいから、主体性をもって書いてみよう!

さあ、遊び心を持って、どんどん挑戦していこう!

ーここからは再び、お父さん、お母さん向けー

今回は「主体性」をテーマにお話しました。
他の記事で、「主体的に学習に取り組む態度」を学校がどのように評価しているか、などは深堀りしたいと思います。

主体性のみならず、子育てには色々な疑問や不安がでてきます。
そんなときには、学校の先生だけでなく、通っている塾、習い事の先生にも相談してみてください!きっと親身にアドバイスをくれます。

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