子育てお悩み相談②「人見知りの子が周りに自分の意見を伝える方法」
子どもの成長や性格はひとりひとり違います。
時に他の子どもと比べて焦ってしまうことや悩んでしまうこともありますよね。
チタナラは、そんなお母さん、お父さんのお悩みの解決に少しでもヒントになればと思っています!
よく相談がある項目について、先輩保護者様や各習い事の先生などに聞いたおすすめや解決方法をお伝えします。
目次
Q, 人見知りで、家族以外に 伝えたいこと、思ったことをうまく伝えられるか心配
元々静かな性格の子、人見知りで家族以外と話せない子など外でのコミュニケーションについて悩まれている親御さんも多いかと思います。
保育園、幼稚園や小学校などこれから集団生活を送っていくうえで、お子さんが自分の気持ちを周りに上手く伝えられるのか心配になりますよね。
どうして自分の意見を言えないのか?
子どもは、気持ちを口に出さないだけで、心の中では独自の考えや感情をしっかり持っています。特に内向的な性格の子は、口に出さなくても物事をよく観察し深く考えていることが多いです。ただ、様々な理由で表に出すタイミングがなかったり、発信することが苦手になってしまっているだけです。
その理由に考えられることはいくつかあります。
①「嫌われたらどうしよう」といった不安
協調性や感受性が高い子は、相手が何を求めているかを考えて発言や行動をすることが多いです。これを言って相手が嫌な気持ちになって嫌われたらどうしようかと思い発言ができなくなります。
②「間違えたら恥ずかしい」という心配
自分が恥ずかしい思いをした経験はもちろん、他人が間違えた時に周りからからかわれたのを見聞きした場合も自信を失ってしまいます。
③「なんて伝えたらいいか分からない」という迷い
自分の気持ちが分からない場合や自分の気持ちを表現する言葉が分からないこともあります。
こういったことは、大人の私たちでも同じように感じることがあるので、全てをなくすことは難しいですが、その子の個性を尊重しながら、声掛けやトレーニングで少しずつ自信をつけていくことが大切です。
子どもの意見を積極的に聞く!
子どもの意見を否定せず受け止めましょう。
そのためには、積極的に子どもに意見を求めるようにします。例えば、「休日は何がしたい?」「このニュースについてどう思う?」など些細なことでも子どもの意見を聞いてみるようにします。
また、子どもが言った意見が親御さんの意見と違っていても否定するのではなく、「なるほど。そう考えるのね」とまず受け止めてください。そのうえで、「なんでそう考えたの?」と理由を聞きます。
ただ、時間がなかったりすると、つい親の考えに誘導してしまったり先読みして親が行動してしまうこともありますよね。そんな時は、後から「本当はどうしたかった?」ということを子どもに聞いてあげてください。ちゃんと意見を聞いてもらえたと安心します。
家族でこれを繰り返しでいく中で、人とのコミュニケーションの取り方を自然に学ぶこともできます。また、自分の意見が肯定されることで子どもの自己肯定感はあがり、「自分の意見を言っても否定されない」という成功体験も積み重ねていくことができます。
注意してほしいのは、「子どもの意見を聞く=子どもの言う通りにする」ではないことです。あくまで、「子どもの意見」を聞きつつも、できないことついては「あなたの意見は分かった」と伝えたうえで、きちんと理由を添えて「できない」ことを伝えましょう。理由を伝えることで自分の考えが否定されたわけではないときちんと理解できます。
前向きな声掛けをする!
人前で間違ったことを言って、周りからからかわれた経験があると、どうしても消極的になってしまうものです。
そんな時は、「間違ってもいいんだよ」「発言してえらかったね」という声掛けをしてあげてください。
間違ったり失敗したりすることは、悪いことではなくて、まずは発言したこと、挑戦したことを褒めてあげてください。
そのような前向きな声掛けを通じて、失敗や間違いを恐れずに自分を表現することの大切さを伝えていきましょう。そして、自分の考えや意見を言うことが、人とのつながりを深める一歩となることを理解させることで、自信を持ってコミュニケーションを図るよう促すことができます。
色々な人との会話を楽しもう!
発言ができない理由に、「自分の気持ちを表現する言葉が分からない」という問題もあります。
これは、絵本や動画などで色々な言葉に触れ合うことも効果的ですが、実際の会話が一番効果的に学ぶことができます。
スポーツや勉強のように、コミュニケーションも沢山の練習が必要です。そのためにも家族の中で、色々な感情を口に出して積極的に共有しましょう。また、家族以外の人とも積極的にコミュニケーションがとれるよう、親御さんが色々な状況で人と会話をしている姿を見せることも見本になります。例えば、困ったときは人にこうやって話しかけるのだよって見本を見せてあげることで、人への話しかけ方を学ぶことができます。
自分の感情を理解して、それを表現する言葉やスキルを磨くことで、自信を持って自分の気持ちを表現することができるようになります。
コミュニティを複数持とう!
保育園や小学校で自分を表現でき、楽しむことは大切ですが、それ以外の場所を持つこともコミュニケーションの幅を広げるためには効果的です。例えば、習い事や親御さんの繋がり等で、共通の話題や興味を持つ仲間との活動を通じて、自然な形で関係性を築くことができます。また、異なる学年の子どもたちとも交流する機会を設けることで、幅広い友人関係を築くことができます。もし学校で上手くいかない時期があっても、別の場所があることで、お子さんの心の安定も守ることができますよね。