習い事の教科書 - 習い事の選び方②‐

習い事の教科書 - 習い事の選び方②‐

今回は「習い事の選び方②」です。
習い事を選ぶときには、まず「習い事は子育ての手段の1つである」と考えることが大切です。
その理由について、お話していきます。

習い事は子育ての手段の1つとは?

 習い事選びの第一歩目は、「習い事は子育ての手段の1つである」という考えを持つことです。

親御さんが「子どもをこう育てたい!」という想いがあったときに、それを実現する手段は複数あるはずです。

 例えば、運動が良くできる子に育ってほしいという想いがあったとします。このとき、神経系が発達しきる前のプレゴールデンエイジ(3〜8歳)からゴールデンエイジ(9〜12歳)にかけて、正しい体の使い方を子どもが習得することが重要ですが、それを習得する手段はスポーツ系の習い事に通わせるだけであはありません。習い事に通わなくても、毎週末に公園で家族で一緒に遊んだり、日常的に近所の友だちと外遊びをしたりといったことでも習得できます。逆に、親子で一緒に遊ぶ時間を定期的にとれなかったり、近所で気軽に遊ぶ環境がなかったりする場合には、スポーツ系の習い事に通わせる必要があります。

 この例はスポーツですが、他の習い事でも同じことが言えます。このように、子育てにおいて何を家庭で行い、何を習い事に任せるのかを決めていくことが習い事選びの第一歩です。これによって、習い事にいくつ通わせるべきかも変わってきます。通わせている習い事の数の平均は2つというデータをよく目にしますが、習い事に全く通わせていない家庭もあれば、6つ7つ通わせている家庭もあります。データはあまり気にせず、何を習い事に任せるのかという考えに基づいて、我が子にとっていくつ習い事が必要なのかを考えるのが良いでしょう。

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 今回は、「習い事は子育ての手段の1つである」と考えたうえで、「子育てにおいて何を家庭で行い、何を習い事に任せるのかを決める」ことが習い事を決める第一歩になるというお話をしました。
 次回の記事は、「子どもにどう育ってほしいかの優先順位をつける」というテーマでお話します。