習い事の教科書 - 習い事に通わせるべきか?⑤ -最後

習い事の教科書 - 習い事に通わせるべきか?⑤ -最後

全5回で連載してきました「習い事に通わせるべきか?」ですが、今回が最後の記事となります。最後は、親と子どものそれぞれが「WinーWin」の状態を目指していただくためのポイントや方法についてお伝えします。

親子の「Win - Win」を目指すコツ

 親子双方が「Win - Win」である状態を目指す上でのポイントをお伝えします。

1つ目のポイントは、子どもの意思をできるだけ尊重することです。いくら効果のある習い事であっても、本人にやる気がなければ、習い事から得られるメリットの効果も小さくなってしまいますし、親にとってもイライラする機会が増えてしまいます。それを避けるためには、子どもの意思をできるだけ尊重し、親の意見を押し付けないことが大切です。

 とはいえ、親として通わせたい習い事があるという場合も当然出てきます。そのときには体験までは多少強引に子どもを連れて行くのもありだと思います。興味関心がないのは単にやったことがないからという場合も多いので、「一回体験してみない?もしかしたら面白いかもしれないよ!」と声がけをしてみてください。また、興味関心が出るように習い事のことを伝える(誘導してあげる)ことも良いでしょう。ただし、いずれにしろ、やるかやらないかは子どもの意思を尊重してあげることが大切です。

 しかし、その一方で、子どものやる気に振り回されないようにします。子どもの意思を尊重することはとても大切ですが、どうしても子どものやる気にはムラがあります。子どもがやりたいと言った習い事を無条件に全て通わせてしまうと、習い事が増えすぎて子どもにとっても親にとっても大きな負担になってたり、どれも中途半端になってしまったりしますので、習い事は子どもがエネルギーをしっかり注げる数までにしておくことが必要です。

 また、すでに通っている習い事に対して、子どもが「行きたくない。やりたくない。」と言い始めたときにすぐに辞めたりすると、すぐ諦める子になりかねないので注意が必要です。このような場合には、しっかり話を聞いてあげて、一緒に解決策を探っていきましょう。

 2つ目のポイントは、結果がすぐに出なくても見守ることです。親としては、習い事には何かしらの結果を期待してしまうものですし、結果が出ないと心配になってしまいます。しかし、子ども自身も苦しみ悩んでいます。そして、それを乗り越えるときに大きく成長します。それを念頭に置きながら、頑張ってるのに結果が出ないという場合には、「何か困っていることがあれば何でも言ってね」というような声がけをして、子ども自身で乗り越えられるようにサポートしてあげてください。

 得意な分野は人それぞれ異なりますし、得意であってもスランプに陥ってしまうことはもちろんあります。それに対して、子ども自身が向き合い、自分なりの答えを出すことも習い事で得られる成長です。

 とはいえ、明らかに悩んでいる様子がなく、やる気がないせいで結果が出ていないという場合には、本人の言い分を聞いた上で喝を入れたり、先生に相談したりしても良いと思います。

 ここまで、習い事に通わせるゴールを「家族の幸せ」に置くことの大切さ、そして、それを達成する上での習い事に対する考え方や向き合い方についてお伝えしました。今回の記事が、少しでも習い事に対する悩みを解消する一助になっていれば幸いです。

 また、今回の話は、少し抽象度の高い話でしたので、我が子にはどの習い事を通わせるべきか、いくつくらい習い事に通わせるべきなのか、習い事はいつまで続けるべきなのかといった具体的な悩みは解決できていません。それらについては、他の記事でお伝えしますので、またお読みいただければ幸いです。

 

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