習い事の教科書 - 習い事の選び方③‐

習い事の教科書 - 習い事の選び方③‐

今回の記事は、「習い事の選び方③」です。
習い事でえられる「心技体の成長」について、お子さんにとって家族にとって、どの成長を優先するかの優先順位をつけていきます。

「どのように育ってほしいか」優先順位をつける

 何を習い事に任せるか考える上では。そもそも習い事で得られるものが何なのかを知る必要がありますが、それは「将来の可能性を広げるための心技体の成長」「自己肯定感の向上」の2つに大別できます(詳しくは「習い事の教科書 ①我が子を習い事に通わせるべきか? 」をご参照ください)。このうち「自己肯定感の向上」については、習い事の種類というよりも教室の方針や家庭での子どもへの接し方に強く依存するため、「心技体の成長」にフォーカスして優先順位をつけていきます(とはいえ、自己肯定感の向上は非常に重要な効果ですので、教室選びの際には軸の一つとすることをおすすめします)。

 心技体の成長のうち、心は「自身に関する心」と「相手や周りに関する心」に分類できます。前者は好奇心やGRID(グリッド。やり抜く力)等であり、後者は共感力や社会性等です。技は「知識・スキル」と「感性・芸術」に分けられます。前者は、学校の勉強や受験で直接役に立つような左脳的なものであり、後者は人生を豊かにするようなどちらかというと右脳的なものです(体の成長についても「体力」と「技能」に分けられますが、習い事選びにおいてはあまり分ける意味がありませんので、体の成長としてまとめて扱います)。以上の「自身に関する心」、「相手や周りに関する心」、「知識・スキル」、「感性・芸術」、「体」の5つに優先順位をつけます。

 例えば、中学受験を考えているのであれば「知識・スキル」の優先順位はあがるでしょうし、自分らしさを大切にしてほしいというのであれば「感性・芸術」の優先順位があがると思います。とにかく優しく育ってほしいというのであれば、「相手や周りに関する心」が一番にくるかもしれません。何が正解ということはありません子どもにとって、また家庭にとって何が幸せなのかを考えながら優先順位をつけます。

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次回の記事は、「何を習い事に任せるか」を考えていきます。